章姫-あきひめ-

「章姫(あきひめ)」は、1992年(平成4年)に品種登録された、静岡県の萩原章弘さんが育成したイチゴ。

『手の平くらいの甘いいちごを作ってやる』と品種改良に励み、生まれたのがあまいイチゴ『章姫』です。

 

『章姫』は私の家で生まれました。

父が私に”手の平くらいの甘いいちごを作ってやる”と品種改良に励み、生まれたのがあま~いイチゴ『章姫』。

開発育苗農家として自信を持ってこれが『章姫』と言えるものを提供致します。

 

章姫(あきひめ)誕生秘話

章姫は果実が長めの円錐形をしているのが特徴。ほとんどのイチゴは横幅のある円錐形ですが、章姫は縦長の円錐形です。

果皮は濃橙赤色で、果実は少しやわらかめで口当たりがよく、果汁も豊富。

酸味が少なく甘味をしっかりと感じられるイチゴです。

様々な品種が生まれている現在でも、根強い人気を持っています。

父が家業の農業を継いだのが60年以上前で、当時から久能は石垣イチゴの産地。

ところが人気品種の堀田ワンダーの酸味に消費者の嗜好が合わなくなってきていました。それまではすっぱいイチゴが主流だったので、練乳などを掛けて食べるのが一般的でした。

人気品種だった「堀田ワンダー」も静岡県内の農家の育種作品でしたので、それなら甘くてイチゴだけで食べられるような品種を作りたいと考えたことが、1万種に及ぶ育種実験の始まりでした。


父・章弘は1999年6月突然他界しました。

69歳でした。激務の農作業を卒業し、孫の世話と趣味の育苗をしてもらおうと思っていた矢先のことでした。

農家に生まれ育った私の唯一の楽しみは農作業の休息時間に父が語る夢物語。

「いつか握りこぶし大のイチゴをつくるからな」という父の話を目を輝かせて聞いていた。

今、私は父の意思を継ぎイチゴ農家として自信作を作ってゆきます。

おかげさまで久能のいちごの90%以上は「章姫」に。

静岡いちごの80%~90%にもなりました。

名実ともに静岡いちごの代名詞となった[章姫」の育苗農家として誰にも負けないいちごを提供致します。

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